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MaaS×国内スタートアップ

こんにちは。FCPアソシエイトの杉﨑です!
今回は今話題のMaaSについて見ていきたいと思います。MaaSと言えば、今年IPOしたUberや中国大手DiDiといった企業を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか?また、日本でもTOYOTAや日産、DeNAなどの大手が自動運転技術の開発に取り組んでいますね。今回から、世界のモビリティ関連のスタートアップを見ていき、スタートアップがMaaSでどういった役割を果たせるのかを考えていきたいと思います。以前の記事でMaaSについてやその市場規模・アメリカのベンチャーキャピタルが投資しているMaaSスタートアップについては触れたので、今回は前回触れなかった日本のMaaSスタートアップついてピックアップしました!
 
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何故、今MaaSなのか?近年ずっと自動運転やモビリティサービスについてはコンスタントに話題に上がってきていたが、腰の重い日本企業もようやく本格的に動き出したようだ。そこで今回改めて、MaaSビジネスの可能性を探っていこうと思う。
 
注目したい日本のMaaSスタートアップ
 
今回は以下の三社を注目したいMaaSスタートアップとしてピックアップした。
1.Carstay株式会社

(Carstayのコーポレートサイトより引用)

設立:2019年1月30日
代表者:宮下晃樹
資本金:270万円
事業内容:
車中泊スポットのシェアリングサービス「Carstay」 及び
バンライフメディア「VANLIFE JAPAN」を運営
 
全国各地に点在する駐車場や空き地を車中泊・テント泊スポットとして旅行者に貸し出すシェアリングサービス事業を行う。このサービス開始は2019年1月から開始され、できる駐車スペースは120か所以上ある。このサービスの特徴は専用サイトを使って駐車場や空き地の検索・予約、決済、そして評価までを一貫して行えるため、ユーザーにとって利便性が高い。さらに、このサービスは三井住友海上火災保険株式会社の「車中泊保険」に加入しており、登録者はこの保険を付保することが可能になっている。これにより、例えば停めておいた間に車両が傷つけられてしまうなどの問題にも対応が可能になった。
 
また、 Carstayはキャンピングカー株式会社と業務提携を結んだ。車中泊と言ってもキャンピングカー等の大型の車両でないと十分な睡眠スペースを確保できず、利用者が限定されてしまうことが従来の問題点だった。そこで、キャンピングカーKKと業務提携を結んだことにより、キャンピングカーを所有していないが車中泊に興味を持つ人たちにサービスに興味を持ってもらい、利用者拡大を狙う。
 
一方、キャンピングカーKKでは、成田空港営業所、新千歳空港営業所を中心に、訪日外国人向けのレンタルの利用者が2017年度比1,000%以上(2018年12月)に急上昇、車で旅して車中泊する国内外の旅行者が増えている傾向にあります。そこで今回、日本人のみならず、訪日外国人においても、キャンピングカーKKから、車両保険付きのキャンピンカーをレンタルし、日本全国をドライブする際、「Carstay」では公式に認定された車中泊スポットを多言語で検索・予約でき、さらには、車中泊スポットにおいて「車中泊保険」を利活用することもできるため、キャンピングカーKKはユーザーに対して、より安心安全なサービスを提供することができるようになります。
 
2.akippa株式会社

(Akippaのコーポレートサイトより引用)

 
設立:2009年2月2日
代表者: 金谷 元気
資本金:10億円
事業内容:
駐車場予約アプリ「akippa」の運営 。同社は2014年にサービスを開始し、2018年5月には70万人以上の会員と2万以上の駐車場拠点を達成した。駐車場予約と聞くとあまり、イメージの湧かない方も多いかもしれないが、実はとても画期的なサービスである。都心をドライブしているとなかなか駐車場の空きが見つからないことはよくあることだ。楽しいドライブの時間を駐車場探しで無駄にしたくないという方には、とてもおすすめなサービスだと言える。しかも、Akippaは他社のサービスが一日単位でしかレンタルできないスペースを15分単位で予約できることだ。例えば、買い物などのちょっとした用事で利用したい時などに便利で、無断駐車といった社会問題の解決につながることが期待できる。他社のシェアリングサービスと比較して登録駐車場社数・ドライバー数がNo.1 であることは大きな強みだ。
 
 
3.株式会社Mellow
 

(Mellowのコーポレートサイトより引用)

設立:2016年2月18日
代表者: 石澤正芳  森口拓也
資本金:1億5500万円
事業内容:
「ビルなどの空きスペース」と「フードトラック」をマッチングさせるプラットフォームサービスTLUNCHを運営する。オフィスビルで悩みとなっているのがお昼時間帯のレストランやコンビニの混雑である。多くの、企業が同じ時間帯にお昼休憩を設定しているため、周辺の飲食店は混雑し、時間に焦りながら昼食を取らなければならないのが現状だ。そんな中でTLUNCHはランチに困っている人や忙しい人には便利なサービスである。TLUNCHの導入でフードトラックなどを設けられれば混雑は軽減されるだろう。さらに、ユーザーは同社のスマートフォンアプリを活用することでいつ、どこに、どのフードトラックが来ているかを知ることができるのもユーザーの満足度を高めている。
 
TLUNCHの最大の特徴は一言で言うとバリュエーションだ。
TLUNCHは何と600社ものフードトラックと提携しており、そのジャンルはイタリアンやフレンチ、カレーや和食、さらには珍しいエスニックなど多岐にわたる。TLUNCHは曜日によってフードトラックの配置を変え、ユーザーが毎日異なるメニューに出会う楽しみを提供している。さらに、フードトラックのオーナーたちは設置型店舗と違い、提供するメニューの数を無理に増やす必要がない。そのため、結果的にクオリティの高い商品を提供できる。
 
 
 
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自動運転が完全に実現されるまでにはまだまだ時間がかかるが、その実現に向かって確実に日々前進している。MaaSの大きな特徴の1つとしてAIやVRなどのテクノロジー事業より、地域によって進化を遂げる方向が大きく異なることが挙げられると思う。各国のMaaSスタートアップについて見るときは、その国の社会の特徴や交通網が発達しているかどうか、日本人の文化といったものに十分考慮しながらリサーチする必要があるだろう。提供するサービスのユニークさ・技術でいかに他の企業と差別化が離れているかに着目し、今後も斬新で、面白いサービスが生まれることに期待したい。
 
次回はMaaS×スタートアップ第2弾になります。
前回アメリカの有名VCが投資するMaaSスタートアップを見ましたが、今回は彼らが今どのようなサービスに投資しているのか気になるところです。そこで、今年2019年に設立されたばかりのMaaSスタートアップについて詳しく調べていきたいと思います!!
 
 
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