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米国のスタートアップ紹介〜ヘルスケア編〜

初めまして、こんにちは。六本木一丁目でVCをしている、Full Commit Partners アソシエイトの池田です。 2019年も始まって3ヶ月が経ちました。2019年度ももうすぐ春を迎え、外出を楽しめる季節となりました。しかし、花粉も盛んとなり外へ出ることが億劫になってしまい、ついつい運動不足や自分の健康状態が不安定になりがちの季節ともなります。そんな中でも、そのような運動不足やヘルスケアの維持を怠らないことが重要となって来ます。 そこで、今回は記念すべき第3弾として、約5年前から注目を浴びているヘルスケア領域についてザッと見ていきたいと思います。

米国投資トレンド
米国では、2018時点でヘルスケア領域がVCの間でとても熱くなっている現状が見られる。以下がそれを示した図である。見ればわかる通り、インターネットに次いでヘルスケア領域は全セクター内でも上位を占めていることがわかる。

Statistaよりアメリカのセクター別表

 
また、2018年の上半期では、合計$10.6Bがヘルスケアセクターに投資されたことがフォーブス紙が発表した。ヘルスケア領域では、2015年以来年々投資金額が右上がり傾向にあることも、ヘルスケアが投資家の中で人気だということを表しているだろう。

Pelotonホームページより

 
これらの事実を踏まえ、今イケているベンチャー企業を5つ紹介しようと思う。ここでのイケているという、観点は主観的なものも含むため参考までに… 企業紹介 まず、はじめに紹介するのが、ヘルスケア×ITで知られている、Pelotonと呼ばれている自転車トレーニングマシーンの販売とオンラインのクラスの開講の2つのサービスを提供している会社だ。
Pelotonは2012年に設立し、調達額およそ$994Mを達成している、いわゆるヘルスケア領域においても成功している企業だ。この企業は主に、自転車のトレーニングマシーンを販売しているが、その傍で、e-sports的なヨガ等のオンライン講座をも提供しているアメリカのヘルスケア領域を代表している一企業とも言えるだろう。 次に紹介したいので、ヘルスケア領域の中でも最近話題に取り上げられがちな栄養面でのヘルスケアだ。ここでは、ヘルスケア×AIヘルスケア×D2Cの両領域の特徴を持つViomeという企業をご紹介しよう。

(Viomeのコーポレートサイトより引用)

Viomeは、2016年に設立したスタートアップ社で、およそ$29.6Mを調達したシリーズAの会社だ。サービスとして、個々人のヘルスや生物的情報をキットから収集し、それに基づいて栄養バランスを紹介する。方法としては、D2Cサービスのようなもので、本サービスを登録後上記のイメージにあるような検査キットが自宅に送られる。それを、指定の場所へ送り返すだけでユーザーのアクションは終了する。数日後、その検査結果がスマホに送られ、それを元に栄養バランスを考えてくれる、便利なサービスだ。毎日の献立を考えるのが面倒な方や、自分が今どのような栄養素を必要としているか知りたい方々にとっては目から鱗のようなサービスだろう。 3つ目は、Viomeのヘルスケア×D2Cと同様なビジネスモデルを持ち、ビタミン剤のサブスクで名を轟かせたCare/ofを紹介する。

Care/ofのホームページより

 
Care/ofは、2016年に設立し、Goldman Sachs等から約$42.9Mの調達を成功している、ビタミン剤のサブスクスタートアップ社だ。Care/ofのサイトを訪れたらまず、幾つかの質問に答えていくだけで、個々人の今必要なプロテインや鉄分のビタミン剤が固形状および粉末状になって送られてくる便利なサービスだ。固形状が飲みにくい場合でも、飲料水に溶ける粉末状なら苦なく飲めるので、必要な栄養素を簡単に取り入れすい特徴がある。また、サブスクなので、わざわざ薬局まで出向かなくてもビタミン剤を購入できるのが利点として挙げられる。 4つ目に取り上げるのが、最近注目度を上げている研究×ヘルスケア×バイオ領域で活躍しているepogeeというスタートアップ社だ。

epogeeのホームページより

epogeeは、2019年に設立し、およそ$8.3Mを調達した、脂肪分の代わりとなる製品の提供するスタートアップ社だ。ヒトが健全に生きていく上で脂肪分は必要不可欠な要素である。しかし、現代社会では脂肪分を摂取することに抵抗を感じている人が多くなってきている。そこで、脂肪分を摂取するのと同じ効果を持つ製品が現れた。epogeeが提供する代替品によって、必要な成分を補給しつつ、日々の脂肪分が92%カットされるらしい。女性にとっては朗報だろう。このような製品が栄養失調という深刻な問題を解決する鍵を持つだろう。
最後に紹介するのが、ヘルスケア領域の中でも数多くの投資家を魅力している、ヘルスケアとバイオを合併させた企業を紹介する。ここでは、その代表例として、Bluenaluを取り上げる。

Bluenaluのホームページより

 
2017年に設立し、魚の細胞を使用してシーフード製品を提供するビジネスを始め、約$4.5Mを調達した、将来の食料不足という不安をかき消すような企業だ。無血清で、養殖をしなくてもシーフードーを繁殖できる凄腕企業だ。この技術を活かすことによって、生態の絶滅を阻止することが可能となり、また、将来の食料不足と戦えるようになるだろう。 米国と日本のVC動向 ここまで米国の企業について語ったが、これには理由がある。米国のマーケットの動きを認知することで、今後の日本のマーケットの動きをも予測することが可能だからだ。日本のマーケットの動きは米国のと似ている傾向にある。米国では、かの有名なKleiner PerkinsやGoldman Sachsがヘルスケア領域に投資をしている。それらに対して日本では、2019年のスタートアップトレンドとして、iSGSインベストメントワークスやアイ・マーキュリーキャピタルもヘルスケア領域の開拓に対してポジティブな見解を持っている(Tech Crunch Japanより)。 VCとしての見解 このように、Pelotonのようなコーチング×運動系ヘルスケア、Viomeやcare/ofようなパーソナルヘルスケア×D2Cや、Bluenaluやepogeeような研究×ヘルスケアの発展によって、多種多様なライフスタイルを送っている人々それぞれが適切だと思えるようなヘルスケアを提供してあげられる時代が到来していることがわかるだろう。
 
前述したデーター等からも伺えるように、ヘルスケア領域が他の領域と組み合わせることによって多大な力を発揮するだろうことを予測して、我々FCP内においてもヘルスケア領域での投資を重視しており、そのような事業等の投資を積極的に検討している。今後はヘルスケア×バイオ系のような難しい投資をも検討しており、また続編をレポートしていきたい 。
 
 
最後になりましたが、今後も様々な記事を上げたいので上げてほしい内容や事業内容の相談等は以下より気軽にDMでご相談下さい。
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