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高齢者向けサービス「エンタメサービス」とは

読者の皆さんこんにちは!
 
VCインターンとして、Full Commit Partnersでアソシエイトを務めている藤田(たこみ)です。本日は、シリーズ高齢者向けサービス市場の第4弾として、「エンターテイメントサービス」と定義したサービス形態について詳しく分析していこうと思います。人生100年時代と言われる昨今、アクティブシニアに向けたサービスはどのような発展を遂げているのでしょうか。
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エンターテイメントサービスとは、趣味などのエンターテイメント性を持ったサービスを指し、主にアクティブシニアと呼ばれる活発に活動をする高齢者にターゲットを置いたものとなっている。今回はその先行事例として2つの例を紹介しながら、この形態のサービスについて深堀していく。
 
SEGAが運営するこのサービスは、Web上において「旅行」や「健康」、「園芸」など様々な趣味を持つ高齢者を繋ぐサイトになっている。実際に会員となりサービスを利用することで、カテゴリに合わせた記事を閲覧したり、全国で開催されるイベントへの参加をしたりし、自分の持つ趣味の幅を広げることができる。
る。さらにこのサイトでは、ブログのように日頃の生活を共有できる「シュミロク」というサービスも実装されており、ここでのいいねクリック数がポイントとなり、商品と交換することができる。
孤独死などが社会問題となる世の中で、趣味を通じてインターネット上から人をつなげるサービスには、多大な需要がある。また、インターネットに留まらず、実際に会ったり、一緒に趣味活動を行えることも魅力なのであろう。高齢者のインターネット利用率の著しい伸びを利用した、このようなWebサービスは拡大の一途をたどると想像できる。
 
②健康カラオケ
日本において一番参加人口の多いレジャーがカラオケであり、それを高齢者の健康対策と結び付けたサービスが、健康カラオケである。単にカラオケをするという事に留まらず、自治体や地域の集会室、民間のカラオケホールやイベントルームなどを「健康カラオケルーム(ホール)」として活用し、参加者同士が「うたと音楽」を通じて交流できる歌声イベントであると、2014年に設立された一般社団法人日本音楽健康協会(音健協)は紹介している。またそれに合わせて、安全で効果的な「音楽健康セッション」のプログラム作成、および、実践指導を行える資格である「音楽健康指導士」という資格も創設された。実際に前回の記事(高齢者向けサービス「施設サービス」とは)で紹介した、エンターテイメント性を持たせたリハビリサービス等への活用も行われている。
 
音健協は、上の図のように産学官サイクルによる健康カラオケの発展をを提唱しており、行政の後ろ盾が存在する点は、事業者側にとって非常に心強いと言えるだろう。

 

今回の記事では、特に高齢者のエンタメ(趣味)にフォーカスを置いたサービスについて分析してみた。高齢者向けサービスと言えば介護事業などを想像しがちだが、平均寿命が長くなり、また健康な高齢者の数が増えている中、老後生活の充実に活用できるサービスの需要もそれらに比例して伸びていくだろう。
また、シュミカツ!が高齢者のインターネット利用率の向上に合わせたサービス展開をしたように、従来と変化している高齢者の現状に合わせたサービスを提供することが、今後の高齢者向けサービス、特にエンタメ系サービスにおいては重要視されるだろう。
 
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
 
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